工科系大学はなぜ就職に強いのか?

工科系大学はなぜ就職に強いのか?

世の中的には、就職バブル期とでもいうぐらい企業は採用に積極的です。実際に、私は氷河期を経験しており、一人で100社近く受験することも珍しくはない時代に就職活動を行っていました。結果的には、秋以降も就職活動を続けることになったのですが、大変だった分、得たものもあったと思います。逆に、現代の就職活動は簡単に決まりすぎてしまう裏返しで、すぐに辞めやすい就職になっているのではないでしょうか。先日、某転職サイトが行ったアンケートでは就職後1か月目で「就職活動をやり直したい」という人が半数以上いたらしいですよ。

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さて、そんな誰もが就職しやすい時代ですが、やはり人気の会社は競争になります。就職に強い学校とはどんな学校でしょうか?ある実就職率(就職者悪÷(卒業生-大学院進学者))ランキングによると、上位をはじめ工科系大学が圧倒的に強いということが分かったようです。工科系学生の強みというのは、社会人の考え方の素養ができているからだと言われています。一般的に、社会に出て成長する人材というのは、PDCAサイクルを回せる人間です。そもそも、教えてもらうのを待つだけの「おんぶにだっこ」では社会人を続けるのは無理でしょう。学生ではないのですから。工科系大学は、実験や研究を通して、このPDCAサイクルを学生のうちから実践しています。学生時代の経験を話すだけで、PDCAの素養は見てもらえるはずです。ウケの良さなら、いわゆる文化系学生の「サークルのリーダー話」の比ではないでしょう。

さらに差をつけるのであれば東京国際専門職大学などの工科系専門職大学がお勧めです。専門職大学は、大学の教養と専門学校並みの専門スキルを身に着けたハイブリッド人材を育てることを目的に設立された新しい学校制度です。産学連携で実習を行う経験が詰めるので、PDCAの素養に社会での実戦経験を糧として就職活動に臨むことができるでしょう。