レポート Vol. 34
アイデアの源はやわらかい頭

吉野照儀さん
毎日のウォーキングで健康維持。
お正月の37kmをはじめ、かち歩き大
会43km等々、年に5回は大会に参加。
そのパワーは話すだけで分かります!
家庭で役立つ身近なものを発明している吉野さん。
今年の2月に開催された東京マラソンにはボランティアとして参加し、「最高齢」としてメディアにも注目されました。御年86歳。
今回用意してくださったのは、『マグネット式3段調整器付きツボ押し器』と
『花剣山』。
社団法人全国発明婦人協会主催の暮らしの発明展でそれぞれアイデア賞受賞、入選されています。
吉野さんが作る製品は自分で作ったもの。というのは、材料(塊)だけを揃え、自分で必要な形にしていくからです。
「部品を買ってきて作る方が手間もかからず簡単です。でもせっかく作るのなら、自分でこうしたいと思う通りに作ったほうが楽しい」
たとえばツボ押し器、柄の部分、先端部と1つ1つの部品を作り組み立てていきます。「中にバネが入っているのですが、これもワイヤーを買ってきて、自分で巻いてますよ」

ツボ押し器(暮らしの発明展アイデア賞受賞)
ポイントは、先端に750ガウスの磁石が装着して
ある。もちろん吉野さんは毎日使っています!
働き始めた当初は彫金やプレス加工をされていたそう。その後広告会社へ転職。
30年近く勤めた広告会社時代の経験が今もアイデアを出し作り続けることができるパワーの源。
塗装、電飾看板の飛び込み営業で、小さなお店から大きなお店、八百屋さんから、洋品店、飲食店と、ありとあらゆる業界、業種の方とかかわってきました。おかげで多くのことを学んだと振り返ります。
たとえば店主の呼び方1つでも、床屋さんならマス
ター、美容室なら先生、お寿司屋さんなら旦那。
ほんのちょっとしたことが営業に役立ち、積み重ねとなり、契約につながる。明日すぐに作ってほしいという
ことも増えていったそう。
「すぐにというのは大抵開店の看板製作か修理。業者に頼んでいては間に合わないし、できないとはい

花剣山を作っているところをお邪魔しました。
えない。そうすると自分でやるしかないんですよ。私が作りますと言うしかなかった」
この状況が臨機応変に対応する力、短時間で考える力になっていったようです。
「頭はやわらかくね。次のアイデア、もちろんありますよ」と吉野さん、颯爽と作業現場へ向かっていきました。
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