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レポート  Vol. 33

大切なことは『人』とのつながり

テストロニクスの紹介
馬渕技研
代表 馬渕 平道さん

ちょっとした仕掛けがあるコインケース。
コインがしっかりとケースに収まり、かつ取り出しやすいようになっています。秘密はシリコンゴム。
アイデアを出したのは持田製薬株式会社 名誉会長 持田 英氏。
縁あって数年前、馬渕さんがコインケース開発のサポートをすることになりました。
持田氏がアイデアを出す、馬渕さんが具現化するという工程を何度も繰り返しできたものです。 その後、持田氏よりコインケースの全てをまかされ、馬淵さんが製造一手に引き受けています。
「これは市販品にシリコンゴムをつけただけではなく、設計、金型と一から作り始めました。 そうしないと納得いくものにならないんですよ」

馬渕さんは金型設計、開発の技術者。 金型は物の元になるものですから、私達が目にすることはほとんどありません。
「今回のコインケースは非常に珍しい例で、自分がやっていることを知らない人に説明しやすくなりました」

発明大賞 考案功労賞受賞製品
持田 英さんと作ったコインケース。
(意匠登録済み)


複雑な形状の加工も難なくこなすことが口コミで広まるほどで、ニュートリノ検出用の計測器にも携わりました。
評判は加工技術だけではなく、人とは違った視点を持っていることも理由のひとつ。 それは「特許明細書が書けること」
特許は大変、面倒だ、費用がかかるといったイメージが先行していましたが、ある弁理士に巡り合ったことで一掃されたそうです。 「特許を知れば知るほど金型と特許はこんなにも近い存在、身近だということを実感しましてね。 それから勉強しました。弁理士に教えていただきながら、情報収集のため特許庁へ行く。これを1年続けました」
大企業であれば権利範囲の狭い特許でいい。中小企業の場合、いかに権利範囲の広い特許をとるようにするかがポイント。設計から特許を加味しながら作っていくことで製品に新しい価値がついてきます。

シリコンゴム



金型を始めてから20年以上の年月、大切なことはやはり『人』だとつくづく思うそうです。
「特許が身近になったのは弁理士との出逢い、好きなものづくりをしていられるのも人のおかげ。人がいなければ、どんな技術も製品の良さも伝わらない。振り返れば全て人とのつがなりでまわっています。だから配慮ある仕事をしたい。すばらしい仕事をする方はみなさん配慮が感じられます」

そのとき、その状態で何ができるのか。 ベストを尽くすことで人と人がつながる機会が巡ってくるのではないでしょうか。







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