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レポート  Vol. 31

チャレンジ 他にできないことを考える

ユニオン精機 小倉さん
有限会社ユニオン精機
代表取締役 小倉 眞宜さん

幅1cm、長さ30cmほどの細長い色画用紙に無数の切り込み。髪をとかすクシのよう。
巻き棒と呼ばれる専用の棒に紙を巻きつけていきます。ポイントは巻き始めをしっかりと。 クルクルと手際よく巻き終わると巻き棒から取り外し、切り込みを丁寧に開きます。「ほらっ」と開いた手のひらには小さなお花が。
紙を巻き棒に巻きつけ、渦巻き型のモチーフをつくる。そしてモチーフ同士を組み合わせて図案する。これがクイリング


「クイリングを広めたいと思ってね」と小倉さん。
きっかけはある手芸メーカーよりクイリング道具の製造依頼があったことでした。

型押し
巻棒は牛乳ビンのフタをあける目打ち(古い?!)
のよう。
この細い先に紙を巻いていく。


ところがある出来事が起こり、この話はなくなってしまいます。
製作した図面と試作品を提示したところ、納入価格の引き下げ要請。最後には別の業者が同じのものを作ることになったというのです。
「それでもクイリングはやってみようと思ったんですよ。出来事で火がついたといった方が合っているかもしれない。挑戦だね」。

経営するユニオン精機はレザークラフトの道具を作っており、この業界ではよく知られている企業。クラフト用手動パンチはすでに10万個以上製造しており、レザークラフトをされている方なら、ユニオンが作った道具を一度は使っているはず。 製品の金型、デザイン、全てを一から作っていく精密な技術は、半導体関連、医療関連製品の製造依頼もあるほど。

ユニオン精機 小倉さん
小倉さんの作品
モチーフを組み合わせて、このようにお花や蝶な
ど形にしていく。

紙の幅、切り込みの幅、数によりモチーフはさまざまな姿を見せてれますが、はさみで切り込みを作ることは一苦労。細かいものは1mm幅。
そこで小倉さんは仕事場にある機械を工夫すれば裁断できることを思いつき、切り込み入りのクイリング専用の紙を作りました。誰にでも簡単にできる、その名も『スーパークイリング』
0.3oという極細の切り込みも入れられるようになりました。
「モチーフを手軽に作ることができればもっと楽しめると思いましてね」と商品化した。
最初によくできると、やる気になる。作る喜びを味わってもらいたいという、長年ものづくりに携わる側の気持ち。

休日には普及のためご夫婦で関東各地をまわり、ワークショップに奔走。
子供から大人までみんなが楽しめるホビーを提供できる喜びを味わっています。
スーパークイリングホームページ
http://super-quilling.com/
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